先進国が飽食で食べ物を捨て水を粗末に扱っている時代、一方で日々の安全な飲み水に事欠く人が世界で7億人以上もいるという。
この異常事態にとあるデザイナーが水を作る装置を提案した。
電気や燃料を使わず、現地にある素材で安価に作ることができ、一日約100Lもの水を大気中から収集し、メンテナンスが容易で、かつデザインは秀逸。
そんなコンセプトで実際に作り成果をあげてしまったのだから凄い。当然環境にも優しい。
その偉大なデザイナーはアルトゥロ・ヴィットリさん。
ナイロンの糸と亜麻など天然の糸を組わせた網と現地で調達可能な木材・竹などの枠組の単純な構造物です。
この構造を応用すれば日本でも水道に大幅に依存せず、水の確保ができるのではないでしょうか。
例えば地中深くに根を張る木を植えて、ビニールなどで覆う、そこにこの装置の亜種を併設したらどうでしょう。
水は天然ミネラルを豊富に含んだ濾材を介して寝かせるとなおいいかもしれません。
資金的に余裕がある方ならこういった支援プロジェクトに資金や資材援助を申し出るのもいいかもしれません。
最新テクノロジーの粋を集めても、現地で維持管理ができ現地で入手可能なものでメンテナンス・保全ができなければ意味がありません。
メンテナンス・保全に莫大な費用が継続してかかるよううなものは愛がないというべきでしょう。
そこを先進国の皆さまは見落としがちなので注意が必要です。