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東日本震災でも大活躍、ロケットストーブ(基本編)

ペール缶と煙突の部材、耐熱材という少ない部材作ることができ、廃木材から枯れ木の枝などを効率よく燃やせる簡易ストーブを作ることができます。
当然、ナベをかけることもできるので湯を沸かしたり料理を作ることもできます。
縄文時代にはこの原理を応用したノブヒェン釜相当が利用されていた形跡があります(釧路市北斗遺跡)。

誰かが作り方と原理を知っていれば、イザというときに現地にてそこにあるもので短時間でロケットストーブを作ることができるでしょう。

応用例としては側溝のU字溝を使った例やレンガやコンクリートの3つ穴ブロックなどの積み重ねでもできるので即応性が高いです。

東日本震災被災地では有志がこの作り方をレクチャーし、インフラが寸断された現地にて被災者たちの心をも温めました。

現在も有志らによる進化系がたくさん作られており簡易型のみならず、改造された屋内用など動画もたくさんアップされています。

原理は工場の長煙突と同じく煙突本体が温まることにより強い上昇気流が発生、それをヒートライザー効果といいますが煙に残留するガスも高効率に二次燃焼させ、ヒートライザ部が十分に過熱後は煙がとても少なくなりほぼ完全燃焼するため燃料の燃え残りも少なくなるのが特徴です(着火直後は煙がでます)。
ヒートライザ部はペール缶使用の簡易型でも約600度前後にも達します。
そのときの音がゴーっとロケットのようだからロケットストーブと誰かが命名したようです。

パーミキュライト(パーミライト)とは黒曜石の砂を高温で発泡させた軽石のようなもので日用品店のガーデニングコーナーで売っています。
耐熱性保温性が高く、軽いという特徴でロケットストーブの外殻と煙突の間を埋める断熱材に使われています。構造を理解するまでは指定のとおりパーミキュライトを充填するのがいいでしょう。


注意事項

  • 以下屋内使用とある項はロケットストーブを屋内用に改造・改良したものとして考えてください。ペール缶による簡易型での屋内使用は火災の恐れが高くやめましょう。それ以外の項は屋内・屋外共通です。
  • 燃料は小さく割らないといけないこと。
  • 燃料燃焼速度が速いのでこまめに補給しないとならないこと。
  • 火の粉が飛び、ヒートライザは600度超の高温になるので火災・火傷に注意。
    (従来の薪ストーブなどより煙突の温度も高くなるので対策が必要)
  • 燃焼部とヒートライザ部は非常に高温になるので部材の脆化が速い(油断していると穴が開いて底が抜け火災の恐れなどあり。
  • 屋内使用では従来の薪ストーブより耐熱対策が必要(低温炭化といって隣接する壁材などがじわじわ炭化して150度くらいの低温で簡単に着火>火事)。
  • 燃焼速度が速い関係、屋内使用や密閉所では酸欠注意
  • ペール缶や煙突カット時、手を切るのでケプラー軍手着用など保護対策を。
  • 風の強い日は着火しにくい+火の粉による火災の懸念があるので使用注意。
  • 屋内用で使用の場合、ほぼ完全燃焼するといっても煙突全体の煤掃除・点検は定期的におこなってください。

※なお、本投稿は万が一、インフラが寸断された被災地で支援の見込みもないという状況で、ありあわせのものを集め応急に速やかに、という設定で書いています。
後発で遅れて届くのであろう最先端テクノロジーの暖房機器や燃料などが揃うまでの一時しのぎという話です(届くまでの間に消毒のための煮沸や、凍えないための暖をとる必要はありますからね)。

引用 U字溝でロケットストーブを作ってみたぞ!

引用 キャンプでも使える「ロケットストーブ」の作り方

引用 室内で自作ロケットストーブをワンシーズン利用してわかったデメリットと対策

引用 FB ロケットストーブの会

Nakahara
Nakaharahttps://www.freeenergyparty.jp
フリーエネルギー・高効率自然再生エネルギーならびに高度循環型社会のアマチュア研究家。

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